王の孤独と絆のファンタジー

映画「ボヘミアン・ラプソディ」わかちーさんに誘われて、2人で観てきました。

フライヤーの向こうに映り込んでもた。

H.G.K.では恐らく一番QUEENを聴いているワタクシでござんす。

絶対観に行く事は決めてました。
ところが現在も左耳を通院治療中で、主治医からは「爆音厳禁」と強く勧められてるのです。
できるだけいい聴覚状態で観たかったんですが、日に日に公開されるメディアでの映画への絶賛の声を聞き続けてたら「辛抱たまらんす!ヽ(`д´)ノ」状態に。
これぞ愛という名の欲望。

新宿バルト9で観てきました。
現地には待ち合わせの45分前に着いたので、小腹を満たそうとレストランフロアを見てみたら…

青葉がある!!

そりゃー、食べるよね。満腹になった後、1フロア上がってわかちーさんと合流。
いざ観戦。

衣装のレプリカも展示されてボ・ラプ一色なロビー。

号泣。゚(゚TДT)゚。
20世紀FOXファンファーレをブライアン・メイが弾いてるという、映画本編に入るところからQUEENの世界に引きずり込まれます。
てか、喜んで自ら沼に飛び込んだね。

フレディ・マーキュリーがSMILE(ブライアン、ロジャー・テイラーが在籍していたQUEENの前身にあたるバンド)のファンってポジションから語られていきます。
そこからフレディとジョン・ディーコンがブライアン・ロジャーと合流してQUEEN爆誕、下積みしつつメジャーデビュー、そして「ボヘミアン・ラプソディ」誕生までがテンポよく一気です。
その間に、フレディを語るには外せない、元婚約者であり生涯の親友メアリー・オースティンも登場。
ここまではわちも詳しく知らん部分なので、すっかり興味津々で映画にのめり込んでいました。

で、「ボヘミアン・ラプソディ」が所属レコード会社EMIの重鎮から大反対されても頑なに自分達のポリシーを通し、当時の録音方式の限界に挑戦して、名曲が世に出る…という流れでした。
あとからパンフレット読んでみたら、この重役を演じた役者さん…「ウェインズ・ワールド」で「ボヘミアン・ラプソディ使わないなら役も制作もやらん!」と押し切ったマイク・マイヤーズなのか!!

これが

こうなって(助手席)

こうじゃ(オースティン・パワーズ)※時系列順

もじゃアタマもじゃヒゲだから、ウエインズ・ワールド観てたのに、全く気づかなかったわ!!Σ(゚д゚;;;
実際にはマイク・マイヤーズはクイーンの大ファンらしいっす。でなきゃウェインズ・ワールドで押し切ったりしませんな。

その後は人気者の苦労、フレディの性嗜好の苦悩(本人だけでなく周り含む)、バンド活動の鈍化と熱意の減少…と物語が展開していきます。
この時期の話は、QUEENというバンドを気に入り始めた時に本や雑誌で調べて知ってたし、厨房時代を懐かしく思いました。あの頃付き合ってた男、元気かなー(←

わちマニアじゃないんで詳しい時系列が多少前後してるのはそこまで引っかかりませんでしたし、ここもちゃんと引き込まれポイントでした。
パーソナルマネージャーのポール・プレンターを心底ムカつくと感じられたしね。

 

そして、フレディを語る上で避けられない、HIV感染とAIDS発症。
このタイミングはかなり時系列と違う展開なので、マニアならずともQUEENファンは違和感持った人多いんじゃないかな。
わちは「まぁ…映画だからよし」としてました。
張本人である、音楽総監督のブライアンとロジャーがOK出してりゃいいと思ってます。

わちがQUEENというかフレディの音楽に初めて触れたのは、フレディ唯一のソロアルバム「Mr.BADGUY」に収録された「I was born to love you」です。
中学一年はまだ北海道帯広市在住でして、冬の体育の授業で、「教師の指定する曲で一曲フィギュアスケートを滑る」というものがあり、そこでクラスメイトに割り振られた曲でヤられた…というのがきっかけ。
ちなみにわちに割り振られたのはS・ワンダーの「Part Time Lover」で、当時既にMJにハマっていたので、その時はモータウンに傾倒してました。

このアルバムが出て熱狂が落ち着いた頃

その後夜逃げで上京、中学二年の時に付き合ってた男に勧められたのが、なんと「Mr.BADGUY」。
トンデモな再会が功を奏し、フレディの本懐であるQUEENにも一気にハマりました。
このアルバムにゃ「MAN MADE PARADISE」という曲がありまして、邦題が「男のパラダイス」ってwwwww
フレディは言葉にゃしてないですが、自身がゲイであることを公にしたアルバムでもありますね。

「いかにも」なアルバム

でも、現実世界(?)では、この頃がフレディの人生でにとって一二を争うハードなキツい時期だったんだなぁ…と考えると、この人ホント天才だな!としか思えないわけです。
わちがQUEENやフレディのナンバーで一番好きな「There must be more to life than this」が生まれてるわけですから。
この人もアレかね、情緒不安定な時に神様が降りてくるタイプなのかね?
(…と自分との共通項を漁るワタクシ)

それと並行してハマってたのが、実はLed Zeppelin。ボンゾの凄さに圧倒され、ここからわちは一気にハードロックドラマーへの道をひた走り、今もその道を楽器を変えて走り続けてるのです。
あの時ボンゾでなくロジャーにハマってたら、たぶん、ドラマーにはなってなかっただろうな…w

でも一番ハマったドラマーはこの雷神様です。

でもそのおかげ(?)でQUEENの和声みたいなもんにハマり、全曲五線譜に書き起こしては曲の構成やハーモニーを勉強することになり、その結果てめえで曲を書き始める…というサウンドクリエイターへの道に繋がってます。
わちが作る曲がジャンルレスなのは、QUEENの影響があるのは間違いねーです。

話はずれましたが本編に戻る。
倦怠期の時にバンドを飛び出したフレディは、メンバーに謝ってバンドに戻ります。
その謝罪の話し合いの時にブライアンがフレディに「3人で話したいから席を外してくれ」と頼み、フレディは不安そうに席を外すんですが、3人になった取締役室でのやりとりが面白かった!

ロジャー「なぜ席を外させた?」
ブライアン「なんとなく(´・ω・`)」

実際にそーゆー会話があったかは当人にしかわからんですな、ブライアン博士はこーゆーこと言いそうwwwww

Hello Toilet ! (2) 17072017

↑こんなよーわからん動画をInstagramにたまに投稿する天文学博士なんですよ、ブライアン・メイってギタリストは。

その後ディーキーがフレディに印税配分に関する部分を含めた復帰条件を提示し、フレディはそれを飲んでQUEEN活動再開となります。
この部分は事実ではないらしーですが、ディーキーが印税配分に不満を持っていてフレディと何度もやりあったというのはディーキー自身もメンバーも認める事実。噂にもなっていたそうです。
わざわざそれを形を変えて入れたってのは、世間に「あの話はだいたい事実」と伝えたかったのかなー。違うか(´A`)

で、伝説のライブエイドの前の、メンバーへの発症告知。
QUEENメンバーの絆を強く感じる美しいシーンで、わちも泣きました。

…が、実際は、フレディがHIVキャリア検査を受けたのもAIDSを発症したのも、ライブエイドの後!
さすがにここは若干の違和感が…。
でも、そこまでのストーリー構成の良さの分を加味し、がまん(´・x・`)

映画は圧巻のライブエイドシーンで終わってます。
その後の話はスクリプトで表示されるのみ。
思い切った終わり方とも言えるし、ぶった切りとも言えるけれど、この「映画」の終わり方はこれしかなかったんじゃないかなーとわちは感じてます。

ライブエイドのシーンはね、圧巻!
圧巻だけでなく、いちいちそっくり!!

ライブエイドのステージは、YouTubeでホンモノ動画が投稿されてるので、ぜひホンモノを見て下さい。

Queen – Live at LIVE AID 1985/07/13

その圧巻のステージに鳥肌立ちます!
そして、映画のライブエイドシーンが、どれだけ丁寧に完コピされてるか、よくわかります!!

(おまけ:上記のライブ動画を見たあとは、こちらをどうぞ。ブライアンもInstagramでシェアしてたw)

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Brilliant !!! Credit: Joe Vevers THANKS !!! Bri

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フレディ・マーキュリーという稀代のミュージシャンがどうやって生まれ、世に出て、何を成したのか。
そして、フレディ・マーキュリーが在籍した「QUEEN」というバンドがどうやって世に出て、進化していったのか。
それが、誰にでもわかりやすく浸透しやすい造り方になっています。
実際のバンドに似せた完コピっぷりも話題になってますが、わちは「QUEENというバンドを知ってもらうのに最高の形になっている」というところを絶賛したいっす(`・ω・´)

スタッフロールは最後に「The show must go on」が流れます。
ここでまた号泣ですよ。゚(゚´Д`゚)゚。
QUEENの音楽は終わらないのです。

フレディの不屈の魂!Queen/show must go on

この曲は、QUEENでフレディが最期に参加したアルバム「Innuendo」に入ってるってところがまた泣けるったらありゃしない。゚(゚´Д`゚)゚。
和訳が一番秀逸だと思う動画っす。

「病に打ち勝ち、QUEENのヴォーカリストとして歌い続ける」という強い意志をこの歌でファンにみせてくれたとわちは今でも思っています。
(そりゃディーキーも「フレディがいないならQUEENメンバーとして演奏することはできない」って言うわ…)


この映画は「伝記映画」であり、ドキュメンタリーではありません。
だから、フレディの死が映像で語られることはないし、時系列も厳密に言えばつっこみどころ満載です。

が、この映画のテーマはそこじゃない。
イギリスで民族的マイノリティで、性嗜好的マイノリティで、そして才能面でのマイノリティ(つまり天才)であるが故の孤独が描かれてるとわちは感じました。

そして、そんな孤独な「王」と音楽人生を共にする「家族」との絆のファンタジーです。
「家族」とはブライアン・ディーキー・ロジャーだけでなく、ジム・ビーチやジム・ハットン、メアリー・オースティンを含めた、「QUEEN」という音楽を造り上げるのに不可欠な人たちすべてを指すんだと思います。
ただし、ドキュメンタリーではないので、「物語」ではなく「ファンタジー」だとわちは感じています。

個々単独でも成立するのが人生。音楽の才能が故に生じた孤独を、同じ音楽という立ち位置で理解しようと寄り添う絆を描く映画でした。

現実はもっとファンタジーです。

QUEENのメンバー3人は、フレディが亡くなった翌1992年に「フレディ・マーキュリー追悼コンサート」を開催。ものっそいメンバーを従え、フレディを追悼するコンサートを開きます。
その中でもわち的にダントツに良かったのが、ジョージ・マイケルが歌う「Somebody to love」でした。

Queen & George Michael – Somebody to Love (The Freddie Mercury Tribute Concert)

贔屓目で言えば、WHAM!の頃から大好きだったジョージが歌ったのが一番カッコえがった!
他にも、エルトン・ジョンとアクセス・ローズが同じステージに立ってる奇跡だったり、ロバート・プラントが「愛という名の欲望」で大コケしたりw、アニ・レノクスがUNDER PRESSUREでキチガイだったり、EXTREMEが憧れのQUEENとの対バンで大はしゃぎだったり…といろいろ伝説はあるんですが、全部ジョージに持っていかれたワタクシでございます。

で、その3年後の1995年に「MADE IN HEAVEN」リリース。
このタイトルは、バンド内での対立中にフレディがひとりで創り上げた「Mr.BAD GUY」の、タイトルが決まる前に「これをタイトルにしよう」と考えていた題名。
現時点でQUEENの最後のオリジナルアルバムとなっています。
収録曲の中には、フレディのソロとして日本でシングルカットされた「I was born to love you」が、QUEENのナンバー「BORN TO LOVE YOU」として収録されてるんですよおおおおおおおお。゚(゚´Д`゚)゚。
キムタクのとれんでードラマでも使われたので、知ってる人は多いと思いますが、あれはQUEEN版だす。

でで、1997年に3人がフレディを想って作った「No-One but You (Only the Good Die Young)」リリースを最後に、ジョン・ディーコンが音楽業界を引退します。
またこれが最高にいい曲なんだ!!。゚(゚´Д`゚)゚。
楽屋オチでは決して終わらない、名曲だとわちは思ってます。

その後、ブライアン博士とロジャーはポール・ロジャースやアダム・ランバートを迎え、「QUEENは死ぬまで続ける」と公言して今も活動を続け、ディーキーは子沢山孫も沢山のおじいちゃんとして今も元気に暮らしているそうです。(ロジャーは「ジョンは今音楽活動はしていないが、彼は今もQUEENのメンバーだ」とインタビューに答えてます)

もうね、滂沱の涙ですよ。大号泣。
QUEEN、どんだけファンタジーなんだよ…。゚(゚´Д`゚)゚。

ついつい自分と重ねてしまうま。

わちもH.G.K.メンバーを家族として扱っています。
H.G.K.のアンサンブル力の高さ(言うほど高いものではないのだが)は、練習の積み重ねだけでなく、互いを理解し合っているからこそ出せるものだと思ってます。
絆を音にするのがH.G.K.のやり方であり、わちのやり方なのです。

だもんで、もうね!。゚(゚´Д`゚)゚。
映画観てからずっとこんな感じ。

名作です。
観てない方、ぜひ観て下さい。
「観てくれ」という言葉しか出ないほど、ここ数年観たことがないほどの凄い映画でした。

雪の上の足跡

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