プロくずれ♥

ぽっかり時間が空いたので、腰痛抱えつつ「今この状態でタイコ叩いたら腰の痛みはどうなるんだろう」というのが気になったのもありーの、「ピアノでボヘミアン・ラプソディを弾きたい」というのもありーので、ふらっとひとりでスタジオを予約した

Facebookメッセンジャーでいきなり「ヒマだから俺も行こうかな」という連絡が。
そんな酔狂なヤツは誰だと思ったら…MARSでした。

※MARSさんに「助けて~。゚(゚´Д`゚)゚。」と言われて参加したイベントがこちら↓

ヤツとは腐れ縁なのか魂の友なのかわからんが、あいだぽっかり20年近く空いてるにも関わらず、昔とまっっっっっったく変わらぬスタンスで、互いに互いのプライベートに全く興味がないワリに音楽の話になると毎回ケンケンガクガクやりあう仲でございます。

出会いはわちが聖飢魔IIとドラムに熱狂していた若かりし頃。
とあるベーシストに「バンド組もうず」と声をかけられたのがきっかけで結成されたバンドにひょこっと登場したのがMARSでした。

で、全員ガチ。
ガチっつーか、もう「プロになるしか俺たちに残された生き方はない」と全員頭のてっぺんから爪先まで染まっていたバカ3人でした。

だもんで、結成当初から、ハタから見ると「こいつらめっちゃ相性悪い」と思われるくらい、直球ど真ん中にグサグサとナイフを刺しまくるリハ。

できてねーよ!
そっちもそこできてねーよ!

気持ちの上ではこんな感じ

こんなやりとり、フツーに毎回もれなくありました。
今の数百倍キツい厳しい声が自分からも出るし相手からも出る…という、ある意味すごいバンドでした。
できてない理由を「練習してないから」以外に考えないバンドでした。

で、スタジオ出た瞬間「わーい!みんなでラーメン食いに行こうぜー!ヽ(=´▽`=)ノ」という謎のノーサイド精神www
そういう意味でも、非常にあっけらかんとしたバンドだったかもしれません…MARS以外は。
MARSはデリケートな心の持ち主なので、最初のうちは「大丈夫か、これ…」と思ってたようで。

「コピーバンド」と銘打つからにはどんな細かなフレーズもニュアンスも100%コピーできて初めてスタートラインに立てる…という職人気質ばっか集まったバンドで、実際100%までは行かずとも90%はコピーできてたと今でも思います。

当時のわちは、雷電湯澤が大好きで、必死になってフレーズをコピーするために練習してましたが、「できない」とはこれっぽっちも思ってなかったんだよね~。
むしろ「やってやれんことはなにもない」と思ってました。
実際、できてました。若気の至りって、恐ろしあ(汗)


で、スタジオ入ってボヘミアン・ラプソディを弾いたりするものの、MARSの中にはQUEENの要素がゼロなので、結局わちもタイコを叩くことに。
聖飢魔IIの曲しかすぐにサラッと出てこない(身に染み付いてるので聖飢魔IIの曲は楽譜不要で叩ける)ので演ってみると、当然現役でぽちぽちギター弾いてるMARSは弾けるわけだ。
曲を演れば演るほど、自分のアラが目立つ。

そりゃそうだ、現役離れて20年以上経ってんだから、しゃーない。
でも、ついていけないってのは、さすがに悔しい。悔しすぎる。
うおおおおお体は覚えてるけど脂肪の揺れがハンパねえな!!
この曲のこのフレーズは…ぎゃー覚えてるんだが右足しびれてきた!(椎間板ヘルニアの影響)
…とか思いながら必死に叩いてたら、2時間経ってました(汗)

何の練習もせずに叩いてみても、やりゃーできるもんだ。
あー腰痛かった。
やっぱ、練習しないとあかんね。てか、腰痛の時スタジオ入っちゃあかんね(←


その後得意のサイゼリヤで、MARSさんのお悩み相談室開催。
今回の相談者はMegMIXさんです。

Q.ドラムやベースに「歌え!」と言っても通じません。

A.当たり前です。
プロ用語で話すのやめなさい。

そもそもわちもMARSも、見ているところが高いらしい。
20年以上前に一緒にやってた頃から、自分が出してる音に対する意識(立ち位置)がアマチュアじゃない次元にあって、さらにそこからの視線は常に上を見てる…という話をされました。

HIDEAWAYSでは通じたんだけどねぇ。

立ち位置が同じなら通じるし違和感もないだろうけど

立ち位置が違えば、そこは見たことのない知らない世界。

知らない世界の話されてもわからんのは当たり前です。

立ち位置が同じ
ここがわちがいつもどっかに置き忘れている部分ですた(汗)


わちは、ドラマーとして演奏して金もらって食ってた「プロ」と呼べる時期がありますが、それ以前の幼少期から「客に聴かせるという立ち位置に立つ以上、プロもアマも関係ない。常に自分の全力を出すのが当たり前」と思ってまして、今でもその考えは1mmもブレません。

同時に現在「自分は”弾ける”プレイヤーではない」という一点においてもブレがなく、ただその”弾けない”プレイヤーが演奏するにあたり全力で出せる音安定して出すということができて、初めて自分のプレイやステージングがスタートラインに立てたと考えています。

MARSはこの考え方を「自信」と言ってました。
わち以上にわちの「音」に対する魂を、H.G.K.メンバーよりよく知っているであろう男です。
わちもけんばにすととして自信を持ってたってことなんだねぇ。

鍛冶職人に近い頑固さはある

MARSとわちが在籍した「Limited Custom」というコピーバンドは、そんな確固たる自信を持ち、「誰よりもガチな演奏をする」という一点において超頑固で、「自分達が出す音に対して妥協するコトは負けだ」と考える激烈負けず嫌いなバンドでした。
そこがスタート地点だもの、そりゃその後のバンド人生苦労するよ…○| ̄|_-3


MARSもわちも、プロの世界を見て聴いて感じた経験を持ってます。
その場がどれだけ自らの翼を伸び伸び遠慮なく広げられる場かってのも体感しました。
(てめえらの翼がどんだけちっぽけで貧相だったかってのも痛感したんですが)

ただ、音楽の「プロ」「アマ」は、ドライバーのプロ・アマと違い、免許がありません。
なので、プロはアマのようなことをやってもいいし、アマがプロのようなことをやってもおとがめなし。

だったら上を目指そうじゃないの。

わちは音楽を「山登り」によく例えます。
一段登ると景色が変わることを、身をもって体感しています。
だから、もっと登りたい。
もっと凄い景色を見たい。
常にそう考えておるのです。

もっと上から見た景色の方が凄いに決まってる

音楽に魂を捧げてしまった人間が一度この考えを持っちゃうと、そこから逃れられないのです。
呪縛といっても過言ではありません。

なので、同じ考え方を持ってる人としか、一緒にバンドはやれんし、背中も預けられん。
だからバンドかけもちができなかったんだなぁ…。
そして…これからも、この考え方を持ってる人じゃないと一緒にやれんのだなぁ。゚(゚´Д`゚)゚。
(バンドじゃなきゃわりとなんでもいいんですけどね)


プロ崩れってのは、そういう意味で、わいわいやりたいのがメインのアマチュアプレイヤーにとっては、非常に取り扱いがめんどくさい人なんだそうです。

そんな「うるさがた」では済まないレベルの面倒さと、てめえの音楽に対する職人気質を大爆発させてるのが、MegMIXというプレイヤー。
それを再認識した一日でした。
わちはそれをもっと常に自覚してられるように努力せねばならん…(´・ω・`;


MARSはHIDEAWAYSにわちを誘う時も今も昔も全く変わらず、わちを「安心して背中を預けられる人」と言います。
わちはMARSを「会話するのに言葉が全くいらん相手」と表現します。
(そのわりにふたりともおしゃべりだから毎回すげー長話するんだが)

MARSは温厚な男ですが、ありゃ表向きだけで、実はものっそい冷酷な一面を持っています。
わちは大雑把な性格を自負してますが、MARSから見れば納豆の糸くらい頼りなくナイーブなところがあるそうで。

たぶん、どっちの見方も正解です。
音楽ってのは、腕があればあるほど自分というもんを言葉にしなくてもどこまでも伝えることができる、恐ろしいものなんですYO。

わちやMARSはきっと、日本語が不自由な人間だから、音楽やってんです。


そんなMARSがバンマスをやり、わちもアレンジ・鍵盤で参戦したアルバムがこちら↑

雪の上の足跡

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