月イチぐらいのペースで定期的に見返すこの動画。

赤塚不二夫先生の告別式での、タモリさんの弔辞なんだけどさ。
最初は「これ、白紙を読んでるらしいよ」という点が話題になって、わちも「マジか!? すげぇな!」と思ってたんだが、数日経った時に、この弔辞自体が歌舞伎「勧進帳」パロディであることを知って、芸能人の底力を目の当たりにしたことにまた打ちひしがれました。

照れもあったと思う。
「感謝の言葉を口にする時に漂う他人行儀な空気」を忌避したってのもあると思う。
でも、「この”晴れ舞台”を、ギャグの巨匠を相手取ってギャグで飾らず何とする」って気持ちがあったんじゃないか…と凡愚は夢想するのです。

人ひとりの生き様や生業を「あなたの作品のうちのひとつ」と言われるということは、赤塚不二夫先生にとっては至福なんじゃないだろうか…とも思うのです。

わちにはそういう存在はいないし、弔辞を読む側には立たないし(感極まるのが目に見えてるんで無理)、読まれる側にもならない(ごんやんにも「わちの葬儀は不要、絶対やらんでくれ」と頼んである)けれど、赤塚不二夫先生とタモリさんの絆の一片をこの動画から感じてしまうと、誰かにそう言ってほしいと思わんでもない。

わちの人生は既にロスタイムで、誰かに影響を及ぼすような生き方をしていないことを自覚してるし、実はそうならないように心がけて生きているんだが、これ見ちゃうとそんな羨望や憧れが胸をよぎるんでござんす。

ボヤきを追いかける

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